Generative AI Test の出題範囲で「最近の生成AI関連ニュースを常にチェックしてください、そこから出題することもあります」なんて怖い事言ってたので、ニュースを見てみようと思う。

うーん…なんか、思ってたんと違うなぁ
というわけで、生成AIニュースを僕のためだけに届けてくれる自律型AIエージェントを作ってみようと思いました。
今回の相棒は gpt-4o-mini(あとはGenSparkのサポート)です。
生成AIのAPIを使う(gpt-3.5)ため、コストがまず気になったんですが、毎月600円くらいらしいです。ホントかよ…ぼったくりバーに入っていく気分だわ

まぁ疑っても、議論で勝ち目なんて無いので、しょうがなく(?)言われたまま実装しようと思います。
まずはpythonが入っているかと、プロジェクト用フォルダの作成ね。まぁこれくらいは余裕ですわ。
ターミナル(macOS/Linux)や PowerShell(Windows)で以下を実行し、バージョンが表示されればOK。
ステップ0:準備編
1. Python のインストール確認
- Python はプログラミング言語です。
- ターミナル(macOS/Linux)や PowerShell(Windows)で以下を実行し、バージョンが表示されればOK。
python3 --version
例)Python 3.10.4
用語解説:
- ターミナル/PowerShell:コマンドを文字で入力してコンピュータに指示を出すツールです。
- バージョン:ソフトウェアの「型番」のようなもので、新しいほど機能・安定性が向上します。
2. プロジェクト用フォルダの作成
- 好きな場所(デスクトップやドキュメントなど)に新しいフォルダを作ります。
- フォルダ名は分かりやすく
ai_news_agent
としましょう。 - ターミナル/PowerShell でそのフォルダに移動します:
cd パス/ai_news_agent
例)
macOS/Linux: cd ~/Desktop/ai_news_agent
Windows: cd C:\Users\あなたのユーザー名\Desktop\ai_news_agent
3. 仮想環境(venv)の作成と有効化
仮想環境とは?
- venv(ブイ・イー・エヌ・ブイ):Python のライブラリ(パッケージ)をプロジェクトごとに独立して管理する仕組み。
- これを使うと、他のプロジェクトとライブラリのバージョンがぶつからず安心です。
作成手順
- 仮想環境を作るコマンドを実行
python3 -m venv venv
これでフォルダ venv/
が生成され、中に仮想環境が入ります。
2. 仮想環境を有効化(Activate)する:
・macOS/Linux:
source venv/bin/activate
・Windows (PowerShell):
.\venv\Scripts\Activate
・成功すると、ターミナルの先頭に (venv)
と表示されます。
用語解説:
- Activate(有効化):仮想環境を「今使うよ」と宣言する操作です。
- deactivate(ディアクティベート):仮想環境を終わらせるときに使います。
ってやったらエラーが出てきた。エラー文をgptに投げると、PowerShellの実行ポリシーを緩和白とのこと。なんか怖いけどやってみるか。
PowerShell の実行ポリシーを緩和する
注意:実行ポリシーを緩和すると、他のスクリプトも実行可能になります。社内ポリシーやセキュリティ要件に注意してください。
- PowerShell を 管理者として起動
- 実行ポリシーを「RemoteSigned」に変更(現在のユーザーのみ):
Set-ExecutionPolicy -ExecutionPolicy RemoteSigned -Scope CurrentUser
これで出来るらしい(なんか変だったらその都度gptへ相談したらなんか解決する)
気を取り直して、自分のプロジェクトフォルダに cd コマンドで移動し、venvをアクティブ化させる。
cd パス/ai_news_agent
.\venv\Scripts\Activate
Step0-4:pip のアップグレード
目的
- Python のパッケージ管理ツールである pip を最新バージョンに更新し、インストールや依存関係のトラブルを防ぐ。
pip install --upgrade pip
これやったらエラーが出たので、gptに聞いたら「仮想環境下なら別のコマンドだよ」とのこと(あんたが仮想環境を薦めたんちゃうんか)
# 仮想環境が有効な状態で
python -m pip install --upgrade pip
なんかうまくいったらしい(gptにコードを投げたら「Good!!」って来たから大丈夫やろ)
Step0-5:必要なライブラリのインストール
使うライブラリと役割
ライブラリ | 役割 |
---|---|
requests | Web ページの HTML を取得する(HTTP リクエスト用ライブラリ) |
beautifulsoup4 | 取得した HTML から記事本文を抽出する(HTMLパーサー) |
tiktoken | OpenAI モデルのトークン数を数える(トークナイザー) |
openai | ChatGPT(gpt-3.5-turbo など)API を呼び出すクライアントライブラリ |
pip install requests beautifulsoup4 tiktoken openai
解説
- スペース区切り で複数のパッケージを一度に指定できます。
- インストール中に各ライブラリの依存関係も自動で解決・取得してくれます。
- 成功後に
Successfully installed ...
と出れば使用準備完了です。
なんかダラダラと処理が流れているけど、なんか大丈夫らしい。
Step0-6:動作確認
目的
- ライブラリが正しくインストールされているか、自前のスクリプトが動くかをチェックする。
手順
- プロジェクトフォルダ直下に
main.py
を作成 - 以下のコードを貼り付けて保存
import requests
from bs4 import BeautifulSoup
def fetch_full_text(url: str) -> str:
res = requests.get(url)
res.raise_for_status()
soup = BeautifulSoup(res.text, 'html.parser')
paragraphs = soup.find_all('p')
return "\n".join(p.get_text() for p in paragraphs)
if __name__ == "__main__":
example = fetch_full_text("https://ja.wikipedia.org/wiki/機械学習")
print(example[:200], "…")
ターミナル(または PowerShell / cmd)で実行
(僕は Visual Studio code の実行ボタンからやっちゃいました)
python main.py
で、できちゃった….


と、ここまで来て「ノーコードで作れる自律型AIマルチエージェントを作れるサービスってあるよな」と思って聞いたところ、あるとのこと。
あるいは少しの「つなぎ書き」だけで自律型エージェントを組めるノーコード/ローコードのサービスがいくつも登場しています。代表的なものをいくつかご紹介します。
サービス名 種別 特徴 向いているケース 注意点 Zapier ノーコード 各種 API(OpenAI、RSS、メール、Slack…)の連携テンプレートが豊富。トリガー→アクションでワークフロー構築 シンプルな「毎日RSSを取って要約してSlack通知」 複雑な分岐やステート管理には向かない Make (旧 Integromat) ローコード ビジュアルフローでノードをつなげる。条件分岐やループも用意されており、少しコードを書く余地もある 複雑なデータ加工やマルチステップ処理 無料プランの実行回数制限、学習コストがやや高め Microsoft Power Automate ノーコード Office 365 や Teams、SharePoint との親和性抜群。Azure OpenAI もコネクタで利用可 社内 Microsoft 環境での自動化 ライセンス体系が複雑。細かいチューニングには開発者が必要 n8n ローコード オープンソースのワークフロー自動化ツール。自前ホスティング可。REST API 呼び出し自由度が高い セルフホストでコストを抑えたい、カスタム連携を多用したい UI が少しとっつきにくい。プラグイン管理が必要 Bubble + API Connector ローコード → ノーコード Web アプリ開発プラットフォーム。OpenAI プラグインや API Connector を通じた高度なチャットフロー構築が可能 Web フロントを伴うユーザー向けエージェント アプリ全体の設計が必要。細かなワークフローには慣れが必要 AgentGPT / Autogen Playground ノーコード すでに “自律エージェント” の概念が組み込まれた Web サービス。プロンプトやスコアリングをブラウザ上で定義 手早く試作したい、アイデア検証 データ保持や独自拡張は困難。無料プランでは実行制限あり Pipedream ローコード JavaScript/Python をブロック単位で挟める。300以上のプリセットアクション+自前スクリプトで柔軟に連携 ちょっとしたコードを混ぜつつ高度な API ワークフローを組みたい プログラム不要とはいえ、ある程度のスクリプト理解が必要
どうしてこれらで「自律型エージェント」を作れるのか?
- 定期実行 (Scheduler)
→ 毎日○時に RSS/ニュース API を叩くトリガー- 取得 → 分析 → 要約
→ OpenAI(または Azure OpenAI)コネクタを呼び出してテキストを要約- 重複チェックや状態管理
→ Airtable や Google Sheets、内部データストアで「過去取得済みURL」を管理- 通知・配信
→ Slack/メール/Teams/LINE など、さまざまなチャネルに送信これらを「ノードをつなぐだけ」「GUI 上で設定するだけ」で組めてしまうのがノーコード/ローコードの強みです。
ただしプログラミングと比べたときの制約
- 柔軟性の上限
→ 複雑な条件分岐や大量データ処理、独自アルゴリズムには限界があります。- コスト構造
→ 実行回数やステップ数で課金されるため、長期稼働では意外とコスト高に。- デバッグやテスト
→ GUI 上でのログ確認はできますが、「ソース管理」「ユニットテスト」はコードより難しい。- ベンダーロックイン
→ 一度作ると、そのサービスを使い続ける前提になります。
まとめ
- シンプルな自律型AIエージェント(毎日ニュース取得→要約→Slack通知程度)なら、Zapier や Make で十分に実装可能です。
- 社内での堅牢性や大量データ処理, 高度なカスタマイズ性 が必要なら、やはりコードによる実装(Python+ライブラリ)が安心です。
まずはノーコード/ローコードでプロトタイプを作り、要件が固まったらコード実装に移行するというハイブリッド戦略がおすすめですよ。
あ、なんとなくこっちの方が現実的な気がしてきた。
次回、ノーコード(ローコード)での自律AIエージェント作成編!?
コメント